小説の書き方講座

小説の書き方講座 その3「表現力を鍛える方法」

どーも、やぎさんです。

今回は「表現力ってどうやって鍛えたらいいの!?」という方向けに書いていきます。

芸術活動をする上で「表現力」は欠かせません。

しかし、小説における「表現力」とはどういったものか?

鍛えるにはどうすれば良いのか?を書いていきます。

小説における「表現力」とは何か

表現力って具体的に何でしょうか?

難しく考える必要はなく、シンプルに「描きたいものを描ける力」だと私は思っています。

絵なら画力、舞台なら踊りや歌、といった「技術」を伴う力です。

そうなると、小説の表現力は「文章力」「語彙力」という感じになりますね。

でもこれは本当に「技術」で、勉強して知識を蓄えて練習すればどんどん身についていくものです。

実は、もう一つ大事な要素もありますが、まずは技術について説明します

小説の技術面の「表現力」を鍛える方法

一番簡単なのは読書

技術面で、やはり一番の教科書は「小説」ですよね。

小説を書こう!と思ったくらいなので、小説はたくさん読んでいるとは思うのですが、それで「上手く書けない」と思っているのであれば、理由は2つです。

・単純に読書量(冊数)が足りない

・読んでいる本の内容が足りない

これも実際のところ、多ければ良いとか、純文学を読んでれば良いとか、そういった良い悪いというわけではありません。

「読書量(冊数)が足りない」というのは、あなたが単純に読んでいる本の冊数が足りないということなのですが、もう少し深く言うと「あなたの読んだ本の冊数は、あなたが技術を身につけるのには足りない」ということです。

センスのある人は、文章の本を2~3冊読むだけでそれなりに文章が書けます。

小説は少し違うのですが、色々な作家の色々な文体、表現、語彙、漢字遣いなどを多数読むことで吸収していかないといけません。

読む冊数が足りないということは、あなたには吸収する量が足りていないんです。

次に「読んでいる本の内容が足りていない」のは、一定の年齢になってから偏った内容の本をたくさん読んで「小説書こう!」となった方に多いです。

私も自分自身、それほど読んだ本の冊数が多いとは思っていませんが、幼児の時は絵本と童話、小学生の時は児童文学と漫画、中高生で高学年児童文学から新書とハードカバーでジュブナイル、ライトノベル、ミステリー、ホラー、大学生になると古典、近代文学、時代小説、あとは流行りものです。

子どもの頃から、多数のジャンルを読み漁っています。

このおかげで、文体の雰囲気=作品の雰囲気として使い分けたり、空気感を描くにあたっては経験だけで書くことが出来るようになっています。

小学校低学年でファーブル昆虫記とシートン動物記を制覇した奴なんか、学校にいませんでしたけどね…

「ライトノベルみたいな小説を書きたい!」と考えていても、読んでいる本がライトノベルだけの場合と、様々なジャンルの本を読んでいるのとでは、書く時に描写力が変わって来ます。

小説の書き方講座 その2 文章の増やし方・減らし方」でも書きましたが、擬音と台詞の応酬は漫画表現だと説明しました。

小説の書き方講座 その2「文章の増やし方・減らし方」どーも、やぎさんです。 今回は、文章力についてのお話なのですが。 どうも「文章力」というと、「いっぱい書いているのに、全然枚...

元々、集英社とか講談社のライトノベルは、ハードカバーまでいくくらいの若手作家の登竜門で、そこから作家を育てるというのが目的のレーベルです。大学時代に審査員をしていた先生がいらっしゃったので、そこで聞きました。

そのため、読むとしっかりと小説なんですよね。

しかし角川や、その後出て来てうなぎ登りになった電撃などのライトノベルは、オタクがちょっと台頭して来た時代に一世を風靡した「あかほりさとる」先生のラムネシリーズとか、「神坂一」先生のスレイヤーズという作品がありまして、そのあたりからものすごい数が出始めたんですよ。

こちらのライトノベルは元々、この当時に漫画やアニメ表現に慣れた人、当時は中学生くらいの若い人を読者として想定しているものが多く、擬音や台詞の応酬と言った漫画表現が結構使われています。

擬音や台詞の応酬も、別に使ってはダメということはないというのは、これが理由ではあります。プロも使ってるからね、擬音も台詞の応酬もね。

そこを磨きたいなら、全然磨いて伸ばしていって良いと思います。私は擬音だらけの小説でも、「ギャグのセンスある…!」という感じにはなります。

ただ、それだとネット上で「www」と大草原の感想しか貰えないのではないでしょうか?いや…感想自体貰えないかも…?

それだとちょっと辛いから、書き方の講座を読んでみようとなっているんだと思いますので…

まとめます。

表現力を上げる読書とは

自分が吸収出来るまで、たくさんの本を読む

本の内容はなるべく偏りがないように読む

おすすめ本紹介

いきなり純文学とかは読み慣れていないと難しいと思いますので、まずは中高生向けの児童文学から、ちょっとした新書サイズの本がおすすめですかね。

荻原規子「これは王国のかぎ」

アラビアンナイトとか、漫画の「マギ」が好きならとにかく読むが良い!!と激しく思います。

あと、同じ作家さんの勾玉三部作もちょっとボリュームありますがおすすめです。「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」の3冊ですね。

あとはファンタジー好きなら、ミヒャエル・エンデ「果てしない物語」は外せません。

これらは、見ると分厚さに「えっ」と思うかもしれませんが、児童文学です。

新書なら中央公論社の「C・NOVELS」っていうレーベルがおすすめかな。ファンタジーも多いですし、挿絵もあるので…ただ、ちょっと怖いものとかも多いので、ホラー苦手な方はご注意下さい。

とにかく書く・文章を書くことに慣れる

読書はなかなか難しいけど小説を書きたい!という方は、「とにかく書く」がおすすめですね。

ただし読書よりかは回り道になりますので、そこはご注意下さい。

読書と書くことを併用すれば、たぶん小説はすぐ書けるようになります。

表現力って、「慣れ」もすごく大事なんですよね。

ネットでイラストや漫画を描く人が、すごい速さで描き上げるのを見て「すごい!」と思ったことがあるかと思いますが、これは「絵という表現に慣れているから」です。

息をするのと同じ感覚で、ささーっと絵が描けるわけです。

文章も同じで、私も文章を書くのは息をするのと同じ感覚で出来ます。

そのため「書くことに慣れる」こと、つまり「文章を自分が呼吸するのと同じ感覚まで簡単になるまで書く」というのが理想形ですね。

かなり長年書かないと無理なので、まずは「書く習慣」をつけましょう。

日記やブログでOKなので、無料ブログを借りたりして、自分の日常なんかを書いていきましょう。

「自分のことならたくさん書ける」という場合は、「設定」のいろはを覚えれば、たぶん小説を書けるようになります。

他の芸術にも触れてみる

小説は「読者に想像をさせる芸術」です。

読書も大事ですが、似たような芸術に触れてみて、自分の想像力を試してみて下さい。

落語や漫才などの話芸は同じ系統の想像力の芸術ですし、TVや動画でも見られますので、お手軽でおすすめですね。

語彙力をつける

これは本当に知識しかなく、本や活字を読み漁って、書く時にも自分自身で悩むしかありません。

〇〇は思った。

そして〇〇は、そうだ!と思った。

同じ単語が2回続くと、読んでいる方はちょっと辛くなってきます。

「同じ言い回し」が文中に続くようなら、他の言い方での書き方はないかを考えてみるというのが「正しい語彙力の身につけ方」です。

例文だと、もう「そうだ」って台詞にしちゃった方がスッキリするかなあ。

私も学生時代に書いていた小説は、これで一番苦労していた気がします。

とはいえ、「同じ言い回しや文になっちゃう」というのではなく、自分自身のこだわりで「この言い方じゃ何かしっくり来ない~!他に何か良い言葉ないの~!?」という感じですね。友人も同じ感じでした…

辞書とにらめっこしてヒントを探していました。

この語彙力って実は、あまり本を読んでも見につかないんですよね。

書く時に工夫することで増えていく経験値なんです。

どんどん書いて悩んでいきましょう!

表現力で一番大事な力は「読み手の感情を動かす力」

実は、芸術全般にはもう一つ欠かせない要素があります。

「人の感情を動かす力」です。いわゆる感動を呼ぶ力ですね。

受け手の笑い、泣き、怒り、の感情を、どれだけリアリティと没入感を与えて引き出せるかということなのですが…

技術力でそれなりに補うことが出来ますが、この力だけは本当に、それまでの人生経験や才能、センスに基づくものになります。

この力を鍛えるためには、自分の想像力と感情を鋭く持つことと、人間を観察することです。

現実で何かトラブルが起こった時、怒る人、泣く人、困る人、人によって全然違いますよね。

ただの性格の違いなのか、それとも抱えている事情の違いなのか?

このあたりの設定を想像して登場人物に与えると、物語にリアリティが生まれます。

受け手は共感出来ない作品を「つまらない」と感じることが多いので、この「ちょっとしたリアル感」で、笑わせたり、泣かせたりすることが出来ます。

小説の書き方講座:第三回まとめ

今回は少し長くなりましたが、いかがでしたでしょうか。

表現力とは「描きたいものを描く力」であり、「感動を呼ぶもの」です。

読んで、書いて、悩んで、想像することで鍛えられていきます。

次は「設定」について説明していきます。